ディーリアスの名曲作品集の紹介,評判,レビュー,安売り価格,中古価格

心に染みるディーリアス　評価：

たまたまこのCDを試聴した際、一瞬で心を奪われてしまったのが一曲目『ヴァイオリンソナタ ロ長調』の第２楽章でした。
ポツリポツリと、森の奥にしたたる泉のような、清らかで、寂しい、密やかな心境が綴られていくこの第２楽章は、ディーリアスの書いたもっとも美しい、もっとも心に染みる作品の一つではないでしょうか。
若書きであるせいか、番号の付いてないこのヴァイオリンソナタですが、どうも日本ではあまり知られてないようで。
これほど全編が美しく、牧歌的な親しみやすい旋律であふれている曲というのも、珍しいと思うのですが。
そのほかの収録作品、番号のふられたソナタ一番から三番までも、決して悪い出来ではなく、聴きやすいものとなっております。

心に染みるディーリアス　評価：

ディリアス（ディーリアス）のヴァイオリンソナタは時代と共に大きく変化している。
最初の作品は【第０番】、遺作として出版されたこの曲はディーリアスが青年時代をすごしたフロリダの空気に満たされたような懐かしい風景を象徴する様な曲調で、後期ロマン派風の暖かい。
オレンジの香りが漂うような風景が展開される。
フロリダではディーリアス自身ヴァイオリン教師（奏者）としてもかなりの腕を振るっていた為、明るく開放的で歌に溢れている。
この曲からディーリアスに入った方なら彼の初期の作品が好きになるだろう。
どこまでも浸リこめる風景画【フロリダ組曲】を思わせるディーリアスの原点だ。

拘りのヴァイオリン協奏曲　評価：

タスミン・リトルは、著名なコンクール歴も無く、レコード業界にも華々しく登場していない関係で、知名度は今一歩ですが、意外と録音数は多く、特にお国モノは数多く演奏＆録音されてます。
その演奏スタイルは、経験と確かな技術に裏打ちされた実力のある演奏でして、このデーリアスなんぞは、デーリアスのノー天気な旋律が非常に引き締まった感じに仕上がっております。
メジャーレーベルでないので、価格は廉価盤ですが、内容は三倍くらいの価値のあるCDです。

廉価盤で登場Deliusの決定盤　評価：

昔から言われているのだがディーリアスの弦楽作品は女性奏者によって有名になると。
生前のディーリアスと親交が深かったハリソン姉妹が彼の晩年に弦楽器作品を広めた事がその理由の一つ。
そしてチェリストのデュプレにより注目を浴びたチェロ協奏曲など。
女性奏者の演奏で広まった縁は、その後もポーランドのヴァイオリニストであるワンダ・ウィルコミルスカによるヴァイオリンソナタの名演などがある。
（中古CD店では高価で売り買いされている）ユーディ・メニューヒン門下のこのタスミン・リトルもその系統につながる人だ。
彼女は親子揃ってのディーリアン（ディーリアス信奉者）であり。

発売元のレビュー

母国の作曲家ディーリアスと親交を結び、彼の音楽の普及に最も貢献したのがビーチャム。
そのビーチャムが遺したディーリアスの、ステレオ録音のすべてが収められています。
ディーリアスの音楽が持つ豊かな詩情性をこれだけナチュラルに美しく、しかも淡々と滑らかに表現できるのは、ディーリアスを熟知していたビーチャムならではのものと言えるでしょう。
作曲者と、時代と風土を共にした指揮者にのみ可能な名演です。
各ディスクは、オリジナルジャケット・デザインによる紙ジャケに封入。
なお、解説書は付属しません。
「ワーナーミュージック・ジャパン」

内容紹介　

1.アパラチア~古い黒人奴隷の歌による変奏曲と最後の合唱(T.ビーチャム編曲)(1896-1903)/2.海流(T.ビーチャム編曲)(1904)「人生のミサ」では、イギリス精神とドイツ精神のどちらもを高らかに歌い上げたディーリアス(1862-1934)ですが、この「アパラチア」では彼が若い頃に過ごしたフロリダでの豊かな経験が反映されています。
1880年代に「オレンジの栽培をする」と言ってアメリカに渡ったディーリアスは、そこで黒人たちの労働歌に触れ、帰国後にこの「アパラチア」を書き上げます。
出来上がった音楽は、W.ホイットマンに触発された彼独特の自然崇拝と、アメリカの親しげな雰囲気が混在する神秘的で繊細なもの。

アーティストについて　

演奏: レオン・ウィリアムズ(バリトン)/マスターコラール・オブ・タンパベイ/ジェームズ・K(バス)/フロリダ管弦楽団/シュテファン・ザンデルリンク(指揮)

久々に手ごたえある録音に出会った。生誕１５０年にふさわしい快挙　評価：

この度NAXOSレーベルからディーリアスの声楽作品が出た。
それも大作【人生のミサ】である。
A Mass of Life（人生のミサという邦訳が今ひとつピンとこないが）この曲は過去に４回しか録音されていない。
ディーリアスを生前から良く知っているトーマス・ビーチャム卿によるCBS（現Sony）モノラル盤、・英EMIのチャールズ・グローブス卿によるステレオ盤のもの（これが大変良いと思う）、又イタリアの海賊盤として一時期発売されていたノーマン・デル・マーのもの（この盤ではキリテ・カナワが共演していることが興味深い）、そしてCHANDOSレーベルの代表選手、リチャード・ヒコックス卿によるもの。

内容紹介　

人生のミサ CD1. 第1部 1.おお、汝はわれらの意思! 2.あなたの心を高めよ 3.たった今、私はあなたの目を見た 4.私は悲しい 5.時は夜 第2部 6.山中で 7.起きよ、今すぐ起きよ 8.甘美な竪琴よ CD2. 第2部(続き) 1.ラ・ラ・ラ 2.真昼の深遠 3.神の苦悩の深いこと 4.来たれ、今こそ出立の時 5-6.前奏曲と牧歌 ニーチェの「ツァラトゥストラ」からインスパイアされた音楽と言えば、R.シュトラウスやマーラーを思い出しますが、このディーリアスの「人生のミサ」も同じテキストを用いて、全く違ったテイストの音楽を書き上げました。
ディーリアスと言えば、イギリスを代表する作曲家と思われていますが、彼の両親は実はドイツ人であり、彼自身もドイツ語を操り、ドイツ文学をこよなく愛していたのです。

アーティストについて　

ジャニス・ワトソン(ソプラノ) キャサリン・ウィン=ロジャース(メゾ・ソプラノ)…人生のミサのみ アンドリュー・ケネディ(テノール)…人生のミサのみ アラン・オピー(バリトン) バッハ・コア…人生のミサのみ ボーンマス交響楽団 デヴィッド・ヒル(指揮)

内容紹介　

近代イギリス音楽は、どれも渋い美しさに彩られていることを誰もが知っていますが、ここで聴くことのできる「チェロで奏でる歌曲集」は一層磨きのかかった美を有しているように思われます。
心の底に沈みこんでいくような深いチェロの音色と、哀愁を帯びた旋律。
これを耳にして涙しない人はいないはず。
チェロを演奏するJ.L.ウエッバーについては今さら語る必要もないでしょう。
「オペラ座の怪人」でおなじみ、アンドリュー・ロイドの弟であり、父も作曲家という、まさに音楽の申し子。
ディーリアスとアイアランドの繊細な感情を見事にチェロへと移し替えています。

アーティストについて　

ジュリアン・ロイド・ウェバー(チェロ&編曲) /チェン・ジアシン(チェロ)…4.21 /ジョン・レナハン(ピアノ)

休日の心解放す時間　評価：

ほんと、ディーリアスはいいわねえ、幻想的というよりも、懐古的。
なんでこんなに懐かしく聞こえるの。
確かに、ディーリアスといえば、ビーチャムの指揮なる演奏が私もよいと思うよ。
でも、このアルバムのとっても牧歌的というかのどかな演奏、日常の喧騒から逃げ出したいけど遠くへ行けない人にはお勧め！しかも、このアルバム「ブリッグの定期市：イギリス狂詩曲」のもととなったグレインジャーの「ブリッグの定期市」がカップリングされてるじゃない。
このもととなったテノールとアカペラコーラスための楽曲もあわせて聞けるなんて、素敵なおまけつき！

マニアックな方にもお奨め　評価：

地味なCDなのだが、良い点が幾つかある。
1世界でこのCDでしか聞けないものがある！！夏の庭園にて（初版）これはなかなか聴けない！！！かなり印象の違う版だ。
ぜんぜん違う。
この版の良さは非常にラプソディックなところ。
2ブリッグの定期市ともとになるフォークソングバージョンが（グレインジャー編曲）比較して聴けること。
3貴重な劇音楽などめずらしい作品が聴けること。
このうち1の価値が一番なんだろうと思う。