ヒルデガルド・フォン・ビンゲンの楽譜、奏法技術の紹介,評判,レビュー,安売り価格,中古価格

キリスト教の知識の深い方には、お薦め！　評価：

聖書や、キリスト教、歴史観に強い方には、特に十分楽しみをもって、読むことのできる、良書だと思います。
今では、ハーブ専門の知識の深い方方が随分と増えてきました。
よく、漢方薬関連の本に、中国医学の祖の書の話は出てきますが、ヨーロッパ圏でも古代から、医学の基本はまず、どの草花などが病や、（時には、迷信と現代ではカテゴライズされるものですが、）厄災から家族や、自身を守るのか、ということが、スタートラインでした。
現代医学からみれば、荒唐無稽のような理論の展開があるように見えますが、病はどこから？治すにはどこから？というヒルデガルトフォンビンゲンの時代の、非常に深い知識と洞察が盛り込まれており、かつ非常に理解しやすい表現で書かれていると思います。

開かれた感性に響く知恵の書　評価：

タイトルを見ると難しそうなイメージもありますが、実際はたぶんそんなに難しく構えなくていい本なのだと思います。
奥が深く、スケールが壮大なので、頭で考えて難しく捉えて読むといくらでも難しくなるのだと思いますが、柔軟な頭と開かれた感性で読むなら、予備知識がさほどなくても、多次元的な壮大な治療観、人間観、世界観が見えてきます。
特に女性器系の疾患や精神疾患などに興味がある方には、面白いと思います。
治療の方法論も非常に具体的に書かれています。
もちろん、背景となる国も時代も違うので、その治療法をそのまま現代にもってくるのは難しいとは思いますが、時空を超えた真理はそのまま活かされる内容だと思います。

ヒルデガルト入門。　評価：

ハーブが好きでヒルデガルトに興味があるけどよくは知らないという人の最初の一冊に適しているのではないでしょうか。
最初に簡単なヒルデガルトの生涯についての記述があります。
記載されているハーブについては、著者によるハーブ史やキリスト教における扱いなどが書かれていて読み物的な面白さがあります。
また、現代明らかになっている効能とは違った解釈をしていたヒルデガルトの考え方なども紹介されてあり興味深いです。
サニクルのエリキシルや、スペルト小麦のクッキー、マメ粉の湿布、ヨーロッパモミの軟膏など、実際に作れるかどうかは別として、ヒルデガルトの興味深いレシピが載っています。

聖女ヒルデガルトの世界観　評価：

ヒルデガルトについて書かれた本は、いくつかありますが、ドイツの植物療法の祖といわれた彼女によって書かれたものの翻訳は、日本にはあまりありません。
この本はヒルデガルトの手による本草書のようなものですが、同時にその中から、彼女が生きてきた世界やそこに生きるもの存在するものを感じ取ることが出来る貴重な本です。
現代医学の言葉では理解できない内容もあるものの、他の自然療法にも通じる内容もあり、彼女が身の回りの事物をどのような目で見つめていたかをうかがい知ることが出来ます。