ブゾーニの名曲作品集の紹介,評判,レビュー,安売り価格,中古価格

内容紹介　

巨匠ピアニストとして、また約200作品の作曲家として知られるブゾーニですが、室内楽作品は、比較的活動の初期の時期に書かれています。
第1番は1889年から取り掛かり、1990年に完成、ブロツキーに献呈されています。
まだブラームスなどの先人たちの影響が見えますが、情熱的で力強い音楽です。
第2番はそのほぼ10年後、1898年から1900年に作曲されたもので、ブゾーニ自身、自らの作風を確立させたと断言したほどの力作であり、ヴァイオリン部分だけでなく、ピアノ伴奏の充実した書法も楽しめる作品です。
3楽章構成で書かれ、また様々な楽想が用いられています。
ゆっくりとした冒頭に始まり、次々と変化する音楽には息つく暇もありません。

アーティストについて　

ジュリアーノ・フォンタネッラ(ヴァイオリン) タニア・サリナーロ(ピアノ)

ベーゼンドルファーインペリアル使用　評価：

ベーゼンドルファーインペリアル使用、ということはつまり例のシャコンヌのラストがオクターブ上がらないわけですね。
それだけでなく、Fantasia Contrapuntisticaへと発展する元となった大フーガや、リストのメフィストワルツのブゾーニ版、同じくリストのオルガン曲、アド・ノス・アド・サルタレム・ウンダムのピアノ編曲版、ショパンによるバリエーションやカルメンファンタジー（ソナチネ6番）など、編曲家としてのブゾーニの偉業を十二分に伝える内容です。
演奏もしっかりとした堅実な演奏で、シャコンヌだけしかしらないけど安いからまあいいか……と買って、他の曲も好きになれる、とても良心的なボックスです。

クラッシック＝ピアノ　評価：

ピアニスト＝クンウーパイクはラベルのピアノ曲を一夜のリサイタルですべて弾いてしまったというぶっとびの集中力の持ち主。
誠実なかたのようで＝演奏活動が多くなり『自己コピー』＝マンネリ＝になるのを恐れて演奏活動を中止しフランスに移住している人。
ぶっとびのテクニックと神憑かりな集中力は聴くものをぎゅっとつかんではなさない。
マテリアルはフェルッチョブゾーニがバッハを綿密にトランススクリプトしたもの。
オルガンのものやバイオリンのものをピアノにアレンジ。
入魂のアレンジがすんごい。
１０点中１０点

いったい手は何本？指は何本？　評価：

本当に天才っているんですね！このＣＤ聴いてクン＝ウー・パイクに一目ぼれです。
非常に繊細で大胆で迫力満点でロマンティックで…もう本当にスゴイ！の一言です！ずっと求めてきた≪魂に届く演奏をする≫偉大なピアニストだと断言できます。
このＣＤ聴いて彼のＣＤ全部買い集める気持ちになってます。

とにかく素晴らしい！　評価：

ブゾーニ編曲のシャコンヌ、リストのソナタ、フランクの前奏曲、コラールとフーガなどは、名曲としてよく知られ、たくさんの有名なピアニストが弾いていますが、とくに、フランクの作品はこのＣＤ以上の演奏は聴いたことがありません。
全体をつつみこむスケールの大きさと暖かさ、和声の美しさ、生きていく希望を感じさせる力強さ…。

シャープでゴージャス　評価：

ルービンシュタインのショパンも素晴らしいけれども、このアルバムの持っているビート感は凄いです。
集中力と俯瞰力がさすがは巨匠、８０歳すぎた演奏とは驚きです。
テンションの高いリストの後のドビュッシー、曲の構成も最高です。

最高　評価：

これは文句なしの素晴らしさ。
特に、バッハがいい。
ここまで強靭でしなやかで揺るぎのないタッチで弾かれると、こう、体を一つ一つ整体されていくような気分になる。

Joseph Szigeti, 1892-1973　評価：

ヨーゼフ・シゲティは、フェルッチョ・ブゾーニと出会ってから、現代音楽に開眼した。
といっても、ポール・ズーコフスキーのように前衛的な音楽を得意としたわけではない。
彼自身が弾き甲斐のある作品だと認めなければ、レパートリーには加えなかったのである。
その辛口の審美眼にこそ、シゲティの本領があったのかもしれない。
ここでは、恩師ブゾーニの作品を取り上げている。
ヴァイオリン協奏曲は、エゴン・ペトリの父親のアンリ・ペトリを独奏者として想定して書いた難曲。
独白のようなメロディ・ラインを持つ地味な作品なので、今日でも人気曲とは言いがたいが、なかなか重みのある作品である。

Joseph Szigeti, 1892-1973　評価：

プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第１番は、ジョージ・セルの指揮するニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団との共演。
ブゾーニのヴァイオリン協奏曲は、フェルディナント・プレヴィターリの指揮するローマ・イタリア放送交響楽団との共演。
ベルクのヴァイオリン協奏曲は、ディミトリ・ミトロプロスの指揮するNBC交響楽団との共演。
シゲティは、ヴァイオリニストとしては、腕の長い人だったため、ボウイングに苦労した人だったが、その苦労の跡が、この３曲の協奏曲からも聴きとれるであろう。
しかし、そうした演奏上の困難をねじ伏せてでも音楽を奏でようとする気迫が、この人の人気を支えている。