エリック･ドルフィー、Eric DolphyのCD,DVD,楽譜,新曲,名曲,ベストの紹介,評判,レビュー,安売り価格,試聴,視聴,中古価格

貴重な記録！生々しい！　評価：

とにかく、まず写真が素晴らしい。
きれいでカッコイイという意味ではなく、全く逆。
痛んでいて汚れているし、写っているミュージシャン達は不意に撮られたものが多く、自然体で生々しい。
だからこそ当時の現場に居合わせたかのような感覚を覚える。
現在はバリー・ハリスが住んでいることでも知られるキャットハウスでの写真が豊富。
ある意味ジャズの聖地と言えるのではないか。
3つの答えからは、バラバラというくらい個性がにじみ出ている。
奇行癖で知られる人が意外と人格者であったり、インテリであったり、ユーモアにあふれていたり、単なるやんちゃ小僧だったり、ジャズミュージシャンとひとくくりでは語れないほどのバリエイション。

丁寧な造りがとても良い　評価：

訳者あとがきにもあるように、アメリカ版ではフランス語版のナディーヌ・ドゥ・クゥニグズヴァルテールによるテキストが大幅に削られ、ゲーリー・ギディンズの寄稿文が追加されている。
この日本版では、もともと仏語で書かれたナディーヌのテキストはオリジナルからそのままの構成で訳出、ゲーリー・ギディンズの序文も採録してあり、両ヴァージョンに未収録だった写真も10点強を追加されている（間違った写真も訂正して入れなおしてある）、決定版と言えよう。
カバーをめくると３wishesと真っ赤な表紙にあしらわれ、ジャズのある種の情熱を伝える造本も雰囲気があって良い。